宅建士試験はマンモス資格と言っても過言ではないと思います。
以前にも記事にしましたが、行政書士の4~5倍もの受験者数がいます。
そして、申し込み者数の3割が4、50代のようです。
ちなみに私は30代で受験し、見事合格しましたが、確かに会場を見渡すとこの世代の受験生も目立っていたような気がします。
間違いなく、10代のような若い世代はかなり少なかったのは覚えています。
ではなぜ、この世代の受験が多いのでしょか?
やはり転職のために宅建を受けるのか?
なぜ、このように社会的な地位も確立し、安定しているであろうとも取れる世代が受験するのだろうか?
おそらく、実は転職を考えているというのが一つだと思います。
転職というのは、人生において何度も考えることだと思います。
私もメンタルがそう強くないので、今の職場から逃げるように退職して、すぐに転職をしようと考えてしまいます。
そういう人も少なくないんではないでしょうか?
日本ではまだ終身雇用という制度の名残があるようですが、アメリカなどでは転職することが悪ではなく、むしろ常識くらいになっているみたいです。
少しでも今よりもいい条件の場所に転職するという考えが普通なようです。
そして、面接においても積極的に自分の能力をアピールするようです。恥を文化にしている日本とはえらい違いです。まさに控えめな日本人から見るとアメリカ人は正反対の性格というわけです。
それが日本の美徳でもあり、ダメなところでもあるんでしょう。
日本で、「自分はこんなにもすごいんだ!!採用しないと損だよくらい」の自信家はほとんどいないでしょう。中には口だけの野郎もいるでしょう。
せいぜい、転職の際にできる日本人の主張は、履歴書の字を思いっきり丁寧キレイに書いたり、資格欄に難関資格を書くくらいでしょうか?
非常に静かな主張です(笑)
まぁ、まずは履歴書選考のところが多いですから、これらのサイレント主張はいたって普通なんですが。
やはり宅建は転職に有利!?
それはさておき、宅建が転職に有利というのはもはや常識です。
それが宅建の最大の魅力と言ってもいいでしょう。
きっと40代くらいの人であれば恐らくほとんどの人は転職が受験の動機ではないかと思います。
このくらいの年代になると転職するためにはある程度資格も必要というわけです。
ついでに50代の人も考えてみます。
もし、学校卒業からずっとその会社一筋で働いているという人ならば転職は考えないはずです。
わずか数年で定年になるのにも関わらず、退職してまで転職するということはよほどのことがない限りしないはずです。
考えられるのは、この不況で勤めていた会社の経営方針が変わり、ブラック化しただとか、どうしても、合わない上司が転勤してきたといったところでしょうか。
通常、あんまり50代で転職はしないでしょう。
きっと、定年退職後のために資格を取得しようと考えたのではないでしょうか?
もちろん、退職後に不動産開業もありえなくもないはずです。そして定年退職後の不動産業界への転職も可能性ゼロではありません。
転職となると、未経験の業界で働くのに宅建の資格はまさに切り札となります。
私の知っている人にも定年が少し早い、某公務員を退職後に宅建の資格を取り、不動産業として開業した人がいます。
成功しているかどうかはわかりませんが、暗い顔はしていなかったので、借金とかで追い詰められてたりはしていなかったみたいです(笑)
開業よりも転職が多い!?
このように宅建が人気の背景には、開業もできるし、転職にも強いということがあげられます。多くの人は開業ではなく、転職目的で取得するのだと思います。
宅建業法で勉強した通り、開業となると多額のお金を供託しなければいけません。
保証協会であれば数十万と安くはなりますが、リスクが大きいことには変わりありません。
なので、よほど上昇志向の強い人で、前向きな人でない限り、転職希望で宅建を取るという人が多いと思います。
転職か開業かの選択はもちろん合格者の自由です。
可能性の大きい、宅建士試験合格!!
宅建の資格を取るということはメリットが多いのです。
しかも、宅建士試験は勉強すれば誰でも合格できる!!
10代、20代の時は精神的に甘く、勉強しないで不合格だったという人でも、40代くらいになれば、生活が重くのしかかっている分、真剣度が違います。
リベンジ組も十分に逆転合格を狙えます。
合格後は畑違いの業種への転職も可能となりますし、不動産会社の社長として起業することも可能です。
そんな可能性がいっぱい詰まった試験、それが宅建士試験なんです。
宅建士試験の人気の背景にはこのようなことがあるのです。
皆さんもぜひ、宅建士試験取得を目指しましょう。