宅建士試験のみならず、他の資格試験の受験者の年代別分布をみると、多くが30代、40代です。
なぜならば、転職を意識した人が受験するからです。
10代は全体の10%未満であることが多いと思います。そしてここで言う10代というと、18歳から大学生になるので、おそらく10代といってもほとんどが大学生でしょう。
よって中高生はゼロではないと思いますが、ほとんどがそれに近い数字だと思います。
なぜ、中学生や高校生が宅建士試験を受験しないのか?
これはまず、思いつきもしないからというのが一番の理由だと思います。
中学生や高校生で宅建士試験を目指そうなんて、自分自身の経験からも思いつきもしませんでしたし、周りにそんなこと言っている同級生もいませんでした。
もちろん、親からも将来のために、宅建士試験を今から取りなさいなんて言われたこともありません(笑)
たぶん資格の存在そのものすら知りませんでした。
もし不動産屋の息子だったり、親が不動産関係の仕事に勤めていとかなら、宅建士という資格の存在を知っていてもおかしくありませんが、少なくとも私の周りにはいませんでした。
学校で「今度オレ、宅建受ける」なんていった日には、変り者のレッテルが張られるかもしれません(笑)
即時にメリットとなることがないから
そして、もう一つ宅建士試験が高校受験、大学受験に有利になることもほとんどないからです。
つまり、仮に合格しても、すぐにはメリットがないからです。
当然、中学生や高校生といえば、将来のことなんか考えずに目先のことや部活や恋愛などだけで精一杯です。
なので、高校受験や大学受験に有利な資格を取るはずです。
学生に人気資格といえば、英検であったりTOEICであったり、漢検です。
なぜ人気か、それは資格の勉強自体が、入試の得点に関係するからです。当然、センターの英語の得点は上がるでしょうし、漢字も国語の点数に影響します。
そして、中には推薦で有利になったり、内申点に影響するなんてこともあるでしょう。
つまり、直近の生活に実益があるからです。
一方、宅建は?
特に入試に対しての影響はほぼないと思います。
国語の点数も上がりませんし、社会などの成績にも直結しません。
いわば一般知識ではなく専門知識です。直結しようがありません。
ただ、社会人になってから影響大です。
直近で影響ないなら、暇つぶしにしかならないので受ける人もいないのでしょう。
もし受けるという人がいたら、よっぽど変わってるか、ものすごい余裕があるかどっちかだと思います。
受けない理由はまだありますが、この辺りにしておきましょう。
そもそも中学生や高校生でも合格するのか?
仮に受ける動機ができたとして、中学生、高校生でも宅建士試験に受かるというと疑問が生じてきます。
答えはもちろん受かると思います。
当たり前ですが、中学生よりも高校生の方が合格する確率は高いです。ただ、中学生でも十分に合格することができると思います。
ボキャブラリー的な面では多少苦労するかもしれませんが、努力さえすれば受かります。
特に宅建士試験には学歴の持ち越しはないからです。
例えば、数学の問題を解くとなると、当然九九の計算など初歩的なことができて初めて解けるようになります。ですが、宅建の場合だと、それがありません。
基本、初学者はみなゼロからスタートになります。
受けようと思う人はかなり少数だと思いますが、受けてみる価値はあると思います。絶対に不合格になるということはないと思います。
宅建は調べていませんが、行政書士試験なんかでは公式HPにて最年少合格者や最年長合格者が統計とともに発表されています。
確か私が記憶している年少者は15歳か16歳だったと思います。
行政書士試験でさえそれくらいですから、宅建はもっと若いかもしれません。
中学生であろうが、高校生であろうが十分受かる可能性はあります。
ただ取った後のメリットはすぐにはありません。
本来やらなければいけない数学や英語など受験に必要な教科の学習がおろそかになるというデメリットはついてきますが(笑)
どうしてもという人は挑戦してみてもいいと思います。