司法書士試験合格者でも宅建試験に合格できない場合もある

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司法書士試験に受かったからと言って、宅建士試験に合格できるとは限りません。
いきなり何言ってんだ!!難関の司法書士試験に合格しておいて、宅建士試験に合格できないわけないだろう!!

そう思われている方が多いと思います。でも実際にこれは起こりうることです。

なぜならば、両試験の受験科目はあまり被っていないからです。

両資格とも不動産に関する資格であることは共通しますが、受験科目は違います。司法書士試験に関して言えば、不動産の登記だけには収まらず、弁護士に似たような業務も行えます。

その分、司法書士試験は民法を中心とした民事系の法律も多数、受験科目としてあるのです。

弁護士が最強というのは言わずと知れてますが、実は司法書士も一部で制限はありますが、弁護士のような活動も行えます。法律関係の資格で難関度は弁護士に次いでナンバー2とも言われたりもしています。

そいう点でいえば、レベルや業務内容など宅建士と司法書士、両者の試験はまったくの別物です。

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でも司法書士試験合格者は有利!!

試験科目が違うのはよくわかったかと思います。

というわけで、司法書士試験に合格したから、といって、無勉で宅建士試験には合格できません。

ただ、初学者よりも断然有利であることは間違いないでしょう。

なぜならば司法書士試験合格者ならば、権利関係はほぼ満点でクリアできるはずだからです。

しかし、それ以外の科目はほとんど初学者と変わらないわけです。

もしかすると、司法書士の実務経験のある人ならば不動産に関することもある程度は把握しているかもしれませんが、合格者というだけならば、きっと不動産に関する税金のことだって知らないでしょうし、メイン科目である宅建業法の内容なんてほとんど知らないことでしょう。

つまり司法書士試験合格者は権利関係の配点分14点ほどのアドバンテージがあるというだけで、他の点では実質初学者と大差ないということになります。

14点は意外と大きいかもしれませんが、合格基準点には遠く及びません。なので、それだけでは絶対に合格は不可能となります。

なぜ宅建に落ちてしまうのか・・・

実際に司法書士には受かって、宅建に落ちたという人もいるみたいです。

これは明らかに、宅建士試験を舐めていた他ならないと思います。

司法書士試験合格と言っても、先ほど説明した通り実質的には14点分のアドバンテージしかありません。

それ以外は初学者とほぼ一緒です

これを過信して、勉強一切なしくらいの対策で本試験にのぞむとなるとかなり不合格になる可能性が高くなります。

おそらく、模試や過去問を本試験形式でまったく無勉状態でも、14点アドバンテージと勘で当たる部分で、結構な点数が取れるには取れます。

簡単な試算でも20点越えはすると思います。

全く勉強しないで20点も取れれば、勘違いすることもあるでしょう。

ですが、この20点から合格基準点の33~37点くらいまでを上げるまでには結構な努力が必要です。

きっと落ちた人はこの努力を見誤って学習を怠っていたのでしょう。

司法書士試験の難易度はものすごい高い

ご存知かと思いますが、司法書士試験に合格するには並大抵の努力が必要です。

宅建士試験に合格するための努力の10倍以上と言ってもいいでしょう。

そのくらい難易度の高い試験をクリアしておきながら、宅建士試験には合格できないとなると、怠け以外には考えられません。

逆に宅建合格者が司法書士を目指す場合は、かなりの確率で挫折すると思います。

まったくレベルが違うからです。

私も今まさに司法書士試験の勉強をしていますが、今のところ受かる気がしません(笑)

今年度の受験は諦めようかと思ってるくらいですから。

そのくらい難しい試験なんです。

それを取得となると、高収入が約束されたわけではありませんが、それなりに努力に見合ったリターンがあると思います。

司法書士の平均年収はやはり高いです。

努力しても年収が低ければ、誰も難易度の高い試験なんて受けませんよね?当然だと思います。

いくらやりがいがあっても、それなりの年収に見合わなければ、勉強のモチベーションも上がらないでしょう。

中には、やりがいがあれば収入はどうでもいいというボランティアの延長上の考えを持つ人もいるでしょうが、そういう神的な人は一握りでしょう。

私も、もし司法書士が低年収ならば、受験辞めます(笑)

宅建のリターンもなかなかなもの!?

宅建士試験のメリットも努力に比べてはかなりリターンが多いと思います。

私の知る限り、割の良い資格ナンバーワンだと思います。

それは資格手当で考えると一も瞭然です。

以前調べましたが、宅建士の有資格者の資格手当は月に2万円程度はもらえるところが多いということです。

つまり、宅建を取るだけで、10年間で240万円が手に入るということになります。

宅建士試験、一日10時間死ぬ気で勉強したら、1カ月で取れることも十分にあると思います。

これって、血のにじむような努力といえるでしょうか?

たった1カ月です。たった1カ月勉強するだけで240万が手に入るんですからこんなに楽なことはないと思います。

ちなみに司法書士ならば、同じことを1年間続けて受かるどうかの世界です。

それと比べたらいかに宅建を取ることが楽か分かると思います。

どうですか?これで少しは宅建の勉強をするモチベーションがアップしたでしょうか?