先日、平成29年度の行政書士試験の合格率が発表されました。
その合格率は・・・なんと
15.7%
だそうです。
驚異の数字です。100人受けたら15人合格します。
そんなに本試験は簡単だったのか?
といわれたら、そうでもないと思います。というのも私も一応、平成29年度の本試験には目を通しましたが、激甘な印象は一切ありませんでした。
というとどういうことかというと、受験生のレベルが上がったんではないかと思います。
宅建の合格率は横ばい!?
そんなことは良いとして、宅建士試験の合格率です。
宅建の平成29年度の合格率はというと
15.6%です
つまり、行政書士試験の合格率と僅差なわけです。
では、行政書士試験の方が簡単なのか?
というという疑問が一部の初学者や潜在受験生の中で浮かんでくると思います。
厳しい言葉ですが、
「合格率だけで見んな!!」
ということが言えると思います。
今までもそしてこれからも行書の試験が宅建の試験よりも簡単になることは絶対ありえないでしょう。
宅建士試験は勉強をやって、しっかりと暗記をすれば合格できる試験です。
その点、安心してください。学歴も一切関係ありません。
逆に学歴を持ち越せる試験は行政書士試験です。
それはなぜか?その答えは行政書士試験には一般知識があるからです。
一般知識といのは、政治、経済、社会、文章理解といった教養的な科目です。これは法律とは一切関係のない分野になります。正確には個人情報保護法なんか法律ですが。
基本的に行書に合格するには、一部、公務員試験なみの知識が必要となります。
そのため、高学歴の人が有利な試験となっているわけです。
宅建に受かったからといって、行政書士試験に簡単には合格できない!?
ここからは宅建合格者に向けての、メッセージになります。
ちょっと叱咤激励入っているかもしれないので気を悪くしないで下さい。
宅建に受かった!!そしたら、合格率もたいして変わらない行政書士試験も合格できるぞと安易に考えないで下さい。
良く聞く話ですが、民法一つにしてもレベルが違います。
そして、憲法や会社法、そして行政法など新たな科目がでてきます。そして苦しめるのが先ほど説明した一般知識です。
合格するのにセンスは必要ありませんが、努力だけで必ずしも合格はできません。
努力のみで合格できるのは宅建士試験までです。
そのことを忘れないでください。
ただ人間、基本的に不可能はありません。特に勉強はセンスがなくても上達します。早いか遅いかの違いです。
もし、暗記するのに一般的な人よりも2倍かかるのであれば、2倍の時間を費やせばいいだけです。いたってシンプルです。
一方、数学などの問題は、1時間かけても2時間かけても解けないもんは一生解けません。
その違いです。
暗記系の資格、特に文系はセンスなし、努力ありで合格できます。
私はこのことは万人に公平だと思います。
というわけで、頑張って、まずは宅建士試験に合格しましょう。
それから行書というのも決して不可能ではありません。
ただ、合格率が今回たまたま同じくらいになったからと言って、試験レベルが大幅に下がったというわけではないですし、これからも同水準のレベルとなるでしょう。
行政書士試験、宅建士試験のダブル合格を果たした私から言わせてもらえば、行政書士試験はそんな甘いもんではないということです。